本日、6月4日に「グランツーリスモSPORT」の国内メディア向け発表会が行われていました。その様子がYoutubeにてライブ中継されていたので、見ていたら山内さんが考えるグランツーリスモのビジョンがすこし分かった気がしました。
基本的に発表された内容は既出の内容ばかりでしたが、限定版の詳細やゲームの内容や方向性をとてもわかりやすくプロデューサーの山内さんが発表してくれたのでなかなか良い発表会でした。
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GTSportはモータースポーツとの接点を作るきっかけ
きっと山内さんが考えている最終的な目標地点というかGTの着地地点はゲームとリアルのモータースポーツの境界線をなくすことだと思います。ゲームだからリアルとは違うじゃ無くて、リアルもゲームも変わらない。って言われるところが目指しているところだと思います。
発表会で山内さんは「GT初代から思っていた事はガチゲーマー向けのゲームじゃ無くて、初心者にやりやすいゲームを目指していた。」っていうような発言をしていましたが、それこそがライセンス取得を通じて車の挙動を理解してもらう事だったりするんですね。
rFactorとかはガチゲーマーしか参入できないようなリアルレースシムですが、GTはそうじゃなくて全く車を知らないし、特にゲームもしないような人にも安心して参入してもらいやすい様な作りを目指しているんって感じ。
ゲームとリアルの境界線を無くす第一歩がデジタルライセンス
GTSportにはゲーム内で一定の条件を満たすことによって、本物のモータースポーツライセンスが発行されるシステムがあるようです。これはとても画期的なことであって、モータースポーツへの参入ハードルを一気に下げています。
そもそも、モータースポーツをやりたい!って思ってもそんなに簡単に参加できないのが今の現状です。車、ライセンス、消耗品等様々な費用がかかります。そしてそれは少額ではありません。
現実でやると、サーキット一周するだけで金がかかるけど、ゲームだとそれは無料で出来る。こういう出費を抑えられるのは素晴らしい事だろう。
現時点では日本は参加表明国に無し
これは非常に残念な事だが、日本人がプロデュースした日本のゲームなのに、デジタルライセンスの参加表明国に日本が現時点では存在していない。
利権にアメリカよりもうるさい日本の事だから無いだろうとは思っていたが、やはり無かった。
しかし、日本はFIAでは無くJAFが仕切っている感じなのでまた変わってくるのかな?山内さんは「仕組みを変えるのはとても大変で、3年かけてようやくここまで持ってこれた。これから毎年参加国は増えていくだろう。」って言ってたけど、日本を待つんじゃ無くて、とっとと世界に羽ばたけと言っている様にも聞こえる。
リバリーエディターという名のデカール機能も追加
分からないけど、痛車職人とかならこの機能で色々作れるのかな?
GTといえば付属冊子!今回は大ボリュームのA4サイズの256ページ!
GTSportでは今までの中で1番代ボリュームのA4サイズで全256ページの付録冊子が付いてくるようです。内容は自動車の歴史やスケープス利用のフォトギャラリー、自動車ギャラリー、車のセットアップ、ドライビングなどが掲載されています。
付録冊子が付いてくる限定版は9,900円と何気に高めなのが気になる所。
子供も大人もモータースポーツを知るきっかけになる接点としての役割
今の日本の自動車ってエコエコエコエコ言ってて、別にそれは悪いことじゃないけどつまんねーじゃん?
ヒュイーンって掃除機よりも静かな音で走行するより、心を揺さぶられる心地良いエンジンサウンドで運転した方が絶対楽しいよ。運転を移動手段として考えている全ての人に、運転を楽しいと感じられる様にする車って今の日本の現行車で探すと凄い希少だと思う。
そして、今の若者は金も無いし子供はプリウスやエコカー見て育ってるだろうから、モータースポーツの楽しさに触れるきっかけが無いと思う。親がモータースポーツ好きならあるだろうけど、そもそも少ないよね。そのモータースポーツを知る一つのきっかけになるのがこのグランツーリスモSPORTになれば凄く良いことだと思う。
知った上で、好きになって、実際に自分でやってみる。このプロセスを上手く確立しないとホントに日本からモータースポーツが無くなりそう。
実際オレも車自体はGTに出会う前から好きだったけど、この年になって子供の頃の夢を追いかけているかと言われたら、GTと出会ってなかったら追いかけてないと思う。
小学校の時はみんなBNR34に乗りたい!NSXに乗りたい!RX-7に乗りたい!って言ってたのに、じゃあ社会人になって何に乗ってるのかって言ったらファミリーカーやエコカー、もしくは車に乗っていない。オレの周りはそんな感じだよ。
そんな話を聞く度に「あれ?昔は~に乗るって言ってたじゃん?」って疑問に思うし、こいつは違う奴だったんだって思って急速に冷めていく。
オレはまだ当時の熱が冷めないし、絶対にBNR34に乗りたい。そして、今それはかなり現実的なところに来ている。
ヴェイロンに乗りたいとか、スーパーカーに乗りたいって子どもの頃の夢なら諦めてしまうのも分かる。でも、たかだか500万以下の車体に乗りたかったって夢を諦めないで欲しい。
大人がそんな簡単な夢を諦めてたんじゃ絶対に子供に夢を与えられない。大人になったんだから今度は子供に夢を与える番だよ。
絶対に乗りたいって思ってたなら絶対に乗った方が良いよ。
だって、そっちの方が楽しいじゃん。
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