Rockstar Gamesは『Grand Theft Auto VI』の実機ゲームプレイ映像を公開しました。刷新された指名手配システムでは警察が服装や顔を特定するほか、二人の主人公の随時切替や行動に応じた体型変化機能などの導入が明かされています。
舞台となるレオニダ州は前作の約2倍の広さとなり、メインストーリーのクリアには約80時間かかる見込みです。多様なアクティビティや高精度なNPC動作に加え、主人公間の関係性が変化する新しいシステムも実装されています。

Rockstar Gamesが8月28日に公開した約26分の新映像「Grand Theft Auto VI: An Extended Look」。単なるトレイラーではなく、初めて明かされた実機ゲームプレイの数々に、世界中のファンが釘付けになった。指名手配システムの刷新、体型変化の復活、そして懐かしのキャラクターの再登場——判明した情報を一つずつ整理する。
なお本記事では、公式映像・開発者インタビューから確認できる「事実」と、そこから導かれる「考察」を分けて紹介する。
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26分の映像はすべてPS5実機で撮影。公開から1日で900万回再生
映像は日本時間8月28日午前4時にNetflixで世界最速プレミア公開され、6時間後の午前10時にYouTubeと公式サイトでも解禁された。2025年5月の「トレーラー2」以来、約1年3カ月ぶりとなる公式映像だ。
反響はすさまじく、YouTube単体で公開から1日足らずのうちに900万回再生を突破。Rockstar公式の告知ポストは表示回数約3,700万件に達した。映像はすべてPS5の実機でキャプチャされたものだと、動画内で明かされている。
指名手配システムが別物に進化。6つ星が復活し、警察は「見た目」まで記憶する

今回最も注目を集めたのが、警察の指名手配システムの刷新だ。『GTA5』では5段階だった最大レベルが、6つ星に復活した。
単に星の数が増えただけではない。警察は目撃情報や防犯カメラの映像をもとに、犯人の服装・乗っている車・顔つきを段階的に把握していく。星マークの下には、防犯カメラが作動中であることを示すカメラのアイコン、服装が割れていることを示す衣服のアイコン、顔が特定されたことを示す顔のアイコンなど、複数の識別マークが表示される仕組みが確認された。
そのため逃走の手段も変わってくる。車を乗り換える、服を着替える、床屋で髪型を変えて人相描写を消す——といった行動が、単なる演出ではなく実際に効果を持つゲームシステムとして組み込まれているようだ。星を6つまで溜めると、警察はSWATのような重武装部隊まで投入し、路地裏や駐車中の車の中まで捜索してくるという情報もある。
さらに興味深いのが、その場限りの「指名手配レベル」とは別に、プレイヤーの行動履歴を長期的に記録する「犯罪プロフィール」という仕組みの存在だ。こちらは指名手配のようにリセットされず、蓄積されていく。『レッド・デッド・リデンプション2』の名声システムに近い設計と考えられる。
戦闘は「殺さない」選択肢も。デッドアイ風のスロー照準と制圧射撃

ファミ通の独占インタビューに応じたロックスター・ノースのロブ・ネルソン氏によると、今作には「制圧射撃」という新機能が搭載される。あえて狙いを外して発砲し、相手をひるませて時間を稼ぐことで、誰も殺さずに状況を切り抜けられるというものだ。
照準そのものにも変化があり、ジェイソン・ルシアの両主人公には紫色のゲージで表示されるスロー照準能力が確認できる。『レッド・デッド・リデンプション2』の「デッドアイ」を彷彿とさせるもので、敵の弱点を可視化したり、特定の部位を狙って武装解除したりできるようだ。
車両の窃盗にも選択肢が増えた。施錠された車に近づくと「スリム・ジム(針金でこじ開ける)」「窓を割る」といった手段が選べ、静かな方法を選ぶと即座には開かず、実際の作業としてインタラクションが発生する演出になっているという。
ジェイソンとルシアはいつでも交代可能。「手をつなぐ」は関係性で変化する正式システム

2人の主人公——元軍人で麻薬の運び屋だったジェイソン・デュバルと、出所したばかりのファイターであるルシア・カミノス(シリーズ初の女性主人公)——は、物語のどの場面でも自由に操作を切り替えられることが明らかになった。片方を操作していないあいだも、もう一方は自分のスケジュールに沿って生活しており、カジュアルなメッセージが届くこともあるという。
2人の呼び方にも注目したい。映像内でルシアはジェイソンを「ジェイ」、ジェイソンはルシアを「ルー」と呼び合っており、距離の近さがうかがえる。「手をつなぐ」という行動が単なる演出用モーションではなく、関係の深さに応じて実行できる行動が変わる正式なシステムであることも、開発者インタビューを通じて確認された。
人質のふりをしながらスマートフォンでジェイソンに情報を伝えるルシアの姿など、2人の連携プレイを印象づける場面も多く収録されている。
体型変化が「サンアンドレアス」以来の本格復活

映像ではルシアがジムでウェイトトレーニングをする場面が確認できる。レオニダ州各地にはジムなどのフィットネス施設が点在しており、活動やライフスタイルに応じてキャラクターの体型が変化する可能性が報じられている。
これは『GTAサンアンドレアス』で主人公CJが運動や食生活によって筋肉をつけたり太ったりできた仕組みを、より洗練されたキャラクター技術で現代に蘇らせるものだと見られている。メニューから体型を選ぶだけでなく、プレイヤーの行動そのものが見た目に反映される設計だとすれば、シリーズとしては約20年ぶりの本格復活と言える。
レオニダ州は『GTA5』の2倍。クリアまで約80時間

ロックスター・ノースの幹部は、舞台となるレオニダ州の規模が『GTA5』の世界の約2倍になると明言している。バイスシティ自体もロス・サントスの約2倍とされ、プレイ可能な空間全体は『レッド・デッド・リデンプション2』を大きく上回る見込みだ。
プレイボリュームについても具体的な数字が出ている。ロブ・ネルソン氏は米ニューヨーク・タイムズの取材に対し、2026年2月に行った自身の最新プレイでメインストーリーと一部の分岐目標をクリアするのに約80時間を要したと明かした。サブクエストやアクティビティを網羅すれば、実際のプレイ時間はさらに伸びるとみられる。
NPCの作り込みも桁違いだ。1人ひとりに個別のアートディレクションが施されたNPCのアニメーション数は60万種類を超え、これは『GTA5』の約11倍にあたるという。
バスケ、スキューバ、ジェットスキー…アクティビティは既に大充実

映像では以下のようなアクティビティが確認できる。
- バスケットボール
- スキューバダイビング
- 釣り
- ジムでのトレーニング
- ジェットスキー・カヤック・エアボートの操縦
- ストリートレース・オフロード競技
- 射撃チャレンジ
- ベースジャンプ
ミッションの合間の寄り道としてではなく、これほど幅広いラインナップが早い段階から示されたのは異例だ。海・陸・空にまたがるレオニダ州の広さを前提に、探索そのものを楽しませる設計を強く意識していることがうかがえる。
あの”ハンマーおばさん”がまさかの再登場。サブミッション化の可能性も

2023年12月公開の「トレイラー1」で強烈な印象を残した、他人の車をハンマーで叩き壊す女性が今回の映像にも登場した。セリフは初出時と同じものだが、今回はジェイソンとルシアがこの女性に近づいていく様子が描かれており、交流できるキャラクターである可能性が浮上している。
単なるイースターエッグとしての再登場にとどまらず、何らかのサブミッションに発展するのではないかという見方が国内外で広がっている。
【考察】ジェイソンとルシアは「ボニー&クライド」の結末をたどるのか

ここからは公式に明言されていない、映像から読み取れる考察になる。
映像の中で、ジェイソンとルシアの関係は「ボニー&クライド型」と表現できる犯罪カップルとして描かれている。加えて、劇中に登場するブライアンという人物が2人に向けて放つ「辞め時が肝心」という趣旨のセリフも印象的だ。
実在の犯罪カップル、ボニーとクライドの結末は広く知られている通り、決して穏やかなものではない。この史実になぞらえた関係性の描き方と、「辞め時」という言葉のセリフが同じ映像内に置かれていることを踏まえると、2人の物語が単純なハッピーエンドに向かわない可能性を示唆しているとも読み取れる。もちろん現時点では推測の域を出ず、11月19日の発売まで真相は分からない。
まとめ
この記事のまとめ
- 26分の新映像「Extended Look」で初のゲームプレイが公開され、指名手配システムは6つ星に復活。服装・車・顔まで警察が記憶する仕様に進化した
- 体型変化システムが『サンアンドレアス』以来の本格復活。ジェイソンとルシアはいつでも操作交代でき、「手をつなぐ」も関係性次第で変化する正式システムだった
- マップはレオニダ州全体で『GTA5』の約2倍、クリアまで約80時間というボリューム。バスケやスキューバなどアクティビティも既に充実している
- ハンマーおばさんの再登場や、「ボニー&クライド」を思わせる関係性の描写など、ファンの考察を刺激する要素も多い
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