この日がついに来てしまった。恐れていた日が。
GTA5の人気MODツール「OpenIV」が公開停止になりました。公開停止の背景にはGTAの販売元「Take-Two」が公開停止の要請を行ったとのことです。
これで公式はMODを違法認定したと言うことになります。
とても残念です。文章で言い表せないぐらい。
GTAはファンと共に成長してきて、MODにもとても長い歴史があります。また、GTAシリーズの大きな魅力の一つにMODがあります。オレもGTASAからMODの世界を知り、未だにGTAシリーズではMODの魅力にとりつかれています。
オフラインでのMOD利用を今まで公式に認めていただけに、どうしてこのタイミングで違法と判断するに至ったのか、説明が欲しいです。
そのMODを公式が違法と認定する日がついに来てしまいました。
ファンはこの事態を受け止め、言いたいことがありすぎて「くぁwせdrftgyふじこlp」となっていることでしょうが、オレもなっています。
混乱せずに続報を待ちましょうとは言えません。
※追記
Rockstar Gamesから今回の件について声明が発表されました。
こちらの記事もオススメです!
6月5日にOpenIVチームがTake-Twoから停止命令書を受け取る
Take-TwoはOpenIVの開発チームに停止命令書を送付していて、6月5日に開発チームが受け取ったとのこと。
この手紙には「第三者がソフトウェアのセキュリティ機能を無効にして、Take-Twoの権利違反に当たる改ざんを行うことを可能にしている。」と指摘されました。
開発チームはこの指摘に対して「MODによるソフトウェアの改造は公正な利用であり、この行為を法廷に行き合法であることを証明することができます。」とコメントしている。しかし、「私たちはそうしないことにしました」と法廷で争うことをしないことに決めた。
開発チームは「裁判所に行き争うことは、私たちの時間と膨大な労力を少なくとも数ヶ月間要します。その結果何も得られない。」とコメント。
最終的には開発チームはTake-Twoの主張に同意して、OpenIVの配布を中止することに決定しました。
公開再開はTake-TwoのCEOがMODについての公式声明を出さない限り行わないとのこと。
OpenIV開発チーム正当性の主張
OpenIVは争うことをやめて、Take-Twoの主張に同意することに決定しましたが、開発チーム自らに正当性があるともコメントしています。
「OpenIVを開発していた約10年間。私たちは可能な限りよりよい物にするため努力を続けてきた。ただし、MODは常に法律と社会の間にある戦場でグレーゾーンだった。」
そして、開発チームがグレーゾーンを保つために守ってきたことを上げています。
-
・厳密にはロシアの民法を守っている(相互運用性のためのプログラム解析のみ)。
・プログラムの解析しか行っていない。
・元のデータとコードの配布は行っていない。
・そして、絶対にオンラインプレイを乱さない。
本当になぜこのタイミングでこのような決定をTake-Twoが行ったのかはわかりません。オフラインでのMOD利用は公式で認めていたはずで、OpenIVがオンラインプレイでMODを利用できるような機能を追加ということもないのに、突然方針転換したんでしょうか?
OpenIV開発チームの最後のコメント
With many thanks for all modding community for all your fantastic creations,
OpenIV team.
So long, and thanks for all the fish.
開発チームが最後に残したメッセージは、直訳すると「全ての魚に感謝を」という意味になり意味不明です。
この元ネタはSF小説のタイトルで、地球に住んでいたイルカ達が人間に愛想を尽かして地球を去るときに残したメッセージで、意味は「さようなら」という遠い言い回しです。退職の際や、お礼文のタイトルによく使われます。
このフレーズを使うってことは、GTAのMOD開発から退職すると言うことですね。よっぽどのことが無いともう戻ってこないのかもしれません。
GTAファンの私たちに今できること
既に開発チームは意思を決定してしまっているので、私たちにはTake-Twoに要望を唱え続けるしかありません。
既に、オンライン署名収集サービス「Change.org」で「Rockstar Games」と「Take-Two」に向けて、「OpenIVを守る署名」と「再びGTA5のMOD利用許可を求める署名」集めが始まっています。
GTAブログとして始まったSOCOMの隠れ家
当初GTAブログとして立ち上げたこのブログも、今では何でも雑多に取り上げるトレンドブログのようになってしまいましたが、オレがブログを始めた動機はGTASAです。そして、そのGTASAを始めた動機はMODです。
今でも覚えています。
「GTASAってゲームはスピードメーター出せて、GT-Rがゲームに出せるんだ!なんだこれ!?MOD???」
そう思って調べていった結果、MODを知り、GTAの世界にはまっていきました。
当然ゲームとしての魅力はとても高いGTAシリーズですが、MODが魅力となり購入の動機になったユーザもまた多くいると思います。
今一度オフラインでのMOD利用の再検討を強く望みます。
そして、OpenIV開発チームの皆さんお疲れ様でした。またMODを通して会える日に期待しています。
参考:openiv.com
This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.