スマートキーを利用している自動車ユーザは対策を。
一昔前では「キーレスキー(リモコンキー)」と呼ばれる、鍵にロック・アンロックボタンが付いていて、クルマに鍵を向けてそのボタンをオスだけで、解錠施錠が出来るキーが主流でした。
しかし、最近のクルマはほとんど「スマートキー」が標準装備になっています。
「スマートキー」は、身につけているだけでドアノブに手を近づけたり、ドアノブを引く動作でクルマの解錠施錠が出来る便利なキーです。
ドアの解錠施錠だけではなく、エンジンのON・OFFもスイッチを押すことで操作できます。
キーをシリンダーに差し込んで回す動作をする必要は、スマートキーの電池が切れたとき以外する必要が無いため、いちいちキーを取り出す必要が無いのが特徴です。
そんな便利なスマートキーですが、最近は「スマートキーハッキング」による盗難被害が多発しています。
クルマを解錠して、エンジンを始動するのに物理キーが必要無いため、所有者がクルマに乗る動作と変わらない手軽さでクルマを盗難することが可能です。
今回紹介する動画では、「メルセデス・ベンツ Cクラス」が自宅の駐車場から約20秒程度で盗まれる、犯行の瞬間が監視カメラによって納められていた動画です。
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スマートキーハッキングで自動車盗難する犯行動画
スマートキーハッキングの方法
スマートキーは、キーから微弱な電波(半径50cm程度?)を発していて、車内にある受信機がこの電波を掴むことで、クルマの所有者がいる状態だと認識します。
スマートキーハッキングは、スマートキーが発している微弱な電波を増幅装置で増幅して、クルマの近くにキーがあると認識させる方法や、中継器でスマートキーの電波を掴んで、クルマのそばにいる人が持つ受信機にスマートキーの電波を送信して、クルマの近くにキーがあると認識させる様な方法があります。
ハッキングに利用する装置は、数千円で購入することが出来るので、誰でも手軽にスマートセフトすることが出来てしまい、既に海外では大変な問題になっていて、日本でもこの手口(リレーアタック)による盗難が多発しています。
スマートキーハッキングを防ぐ方法
クルマを利用するときは、キーを持ち歩いていますし、駐車場に駐車して自宅に帰ったらキーは自宅の保管場所に戻されると思います。
今回紹介した動画は、自宅に保管されているスマートキーの電波を増幅されて、盗難されています。
一軒家なら、駐車場にあるクルマのスマートキーは必ず自宅にあるはずなので、盗むのもとても簡単なのでしょう。
以上のことから、スマートキーを持ち歩いたり、自宅に保管することはとても危険なのでやめましょう。
しかし、現実的にそれはクルマを利用する上で不可能に近いので、以下のような電波遮断ポーチに入れて持ち歩いたり、自宅に保管しましょう。
利用するときのみポーチから出して、電波を発すればスマートキーハッキングに合う可能性は限りなく低くなると思います。
クルマを使うときに、いちいちポーチから出し入れすることになると、キーレスと大して変わらなくはなってしまいますが…w
手間を惜しんで愛車を盗難されるよりも、手間をかけて愛車の盗難を予防した方が精神的には良いと思います。
スマートキーのクルマを利用している方は、すぐに盗難防止策をとった方が良いでしょう。
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