日本で暮らしていると、人の死は遠い物だと感じてしまうぐらい平和です。「テロ」や「戦争」と聞いても身近には感じられず、どこか遠くの国で起こっているまるで映画の世界だけの話だと思っている人も多くいます。
でも、地球上には朝起きて顔を洗うのと同じぐらい「戦争」や「テロ」が身近なところもあるようです。私も想像できません。
今回はデンマーク出身の女子大学生「Joanna Palani(23)」さんが大学生という恵まれた生活環境を捨てて、クルド人民防衛隊など、クルドゲリラ組織の一員として、イラクやシリアの最前線で戦う道を選んだ記事を紹介します。
「正しくない」と感じることを「正しくない」と周りを変えていく信念は、今の日本に一番必要なことかもしれませんね。
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ISISと闘う女子大生
2014年、彼女は大学を辞め、ISIS及びアサド政権軍と闘う、クルド人に加勢するためイラクへ向かった。それから1年間イラクやシリアで戦いに従事することになる。戦地で、ISISの兵士による幼い少女たちへの性的虐待の事実を目の当たりにし、「これは絶対に正しくない」という思いを強くしたという。
自身の生活や自由を投げ打ってでも、ISISの侵攻を阻み、ヨーロッパの安全を守ろうと、戦いの最前線でスナイパーとしての訓練を受け、ISIS兵狙撃の任に当たった。彼女が殺害したISIS兵の数は100人にのぼるという。「よく訓練され、巧みに化学兵器を使用するアサド政権軍の兵士に比べ、ISISの兵士など殺害するのはたやすい」と、JoannaさんはBroadlyの取材に対し答えている。
政府の命令でJoannaさんはパスポートを没収され、国外に出ることを禁じられた。しかし、昨年夏、彼女は極秘でシリアに戻り、再びISISとの戦闘に参加している。このことについて、「渡航禁止令を破って申し訳ないけれど、ISISがクルド人にしたように、ヨーロッパの国々を脅かすのを指をくわえてみているわけにはいかない」と、JoannaさんはMail Onlineの取材に答えている。現在彼女は、渡航禁止の命を破った罪で懲役2年の刑を言い渡されている。
最初にシリアから戻る際、ISISはJoannaさんの首に、100万ドルの懸賞金をかけたという。その上、彼女はデンマーク当局からも追われる立場となってしまった。「裁判で公式に私はISISと同類とされるなど納得できない。多くの人々を救うことができれば、何年でも刑務所に入ってあげるけれど、この国が未だ危険な状態にあるうちは捕まるわけにはいかない」とJoannaさん。実際にデンマーク国内で数人のイスラム教徒に襲われたこともあり、身の危険は覚悟の上、彼女は戦いをやめるつもりはないそうだ。
参考:irorio.jp,facebook.com
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