鹿児島県警の白バイ警官が、スポーツカー「ホンダ・インテグラタイプR(DC5)」の近接排気音測定を行っている様子の動画が話題になっています。
白バイ警官はエンジンがレブリミットにあたっている状態で音量を測定しているようで、エンジンが壊れそうな間違った測定をしている様です。
投稿者は「ドSな王子様だったのでエンジン壊れるんじゃないかとヒヤヒヤでした」とコメントしています。
そもそも近接排気音測定はエンジン回転数が安定した状態を5秒程度保持してアクセルペダルを放すというのが正しい測定方法なので、これだけレブに当てまくってる状態での測定は意味がありません。
初見では思いっきりレブまで回している印象だったので、全開まで回して測定しているのかと思いましたが、どうやらDC5は停車時に空ぶかし制御がかかる設計なので、警察は最高出力回転数の75%となる6,000回転まで回転数を上げようとしてレブチン祭りになってしまったのだと思います。
これは警察官が近接排気騒音の測定方法を詳しく知らなかった可能性があります。
測定している様子の動画まであるため、鹿児島県警に問い合わせて確認することで覆りそうです。
リトラクタブルライトを整備不良で取り締まる警察も聞いたことあるけど、やっぱりこういうの多いのかな?
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白バイ警官に音量測定をされている動画
原付の鍵を無くして2週間ぶりに車で出勤したら白馬の王子様にナンパされました。
— ゆーき (@integra_y_s_dc5) July 14, 2021
ドSな王子様だったのでエンジン壊れるんじゃないかとヒヤヒヤでした( ˙ཫ˙ ) pic.twitter.com/TCGUGiOo2F
お疲れ様です!
— ゆーき (@integra_y_s_dc5) July 14, 2021
117dBでした!
警察署や測る人によって違いがあるみたいですね💦
— ゆーき (@integra_y_s_dc5) July 14, 2021
DC5は無負荷状態で回転数に制御が入る
停車中の空ぶかしは、エンジン回転数が下表の回転数になると燃料供給が停止されます。
honda.co.jp
AT車:5,000rpm
MT車:5,500rpm
正しい近接排気騒音の測定方法
車両・測定マフラーとも十分に暖気した後、停車状態で、ニュートラルギア位置にて最高出力回転数の75%の回転数までエンジンを回した状態を一定時間(一般的に5秒以上)保持し、急激にアクセルを離したときの最大音量値を測定します。
jasma.org
ホンダ・インテグラ タイプR(DC5)は1999年規制なので、97dBが規制値となります。
B18Cの最高出力回転数は200PS / 8000rpmなので、測定時回転数は6,000rpmとなります。
エンジンの回転数制御が行われる自動車の測定方法
原動機の回転速度を抑制する装置を備えた自動車(エンジンコントロールユニットに組み込まれたものであって当該装置を容易に解除することができないものに限る。)であって、当該装置の作動により原動機の回転速度が5.2に定める回転速度に達しないものについては、5.2の規定中「最高出力時の回転速度の75%(小型自動車及び軽自動車(二輪自動車に限る。)並びに原動機付自転車のうち原動機の最高出力時の回転速度が毎分5,000回転を超えるものにあっては、50%)の回転速度±100min-1{rpm}」とあるのは、「原動機の回転速度を抑制する装置が作動する回転速度+0、-50min-1{rpm}」と読み替えて適用する。
mlit.go.jp
道路運送車両の保安基準 別添38 近接排気騒音の測定方法によって、エンジンの回転数制御がECUによって行われている自動車(容易に解除不可の場合)は、最高出力回転数の75%を回転数制御装置作動の回転数に読み替えて適用することが定められています。
今回のDC5は5,500rpmで制御されてしまうため、測定回転数は5,500rpmで安定させた状態で5秒間保持して、アクセルペダルを放すという方法が正しい測定方法になります。
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