横浜・みなとみらいエリアで開催された「ピカチュウ大量発生中!」に今年はスマホゲーム「ポケモンGO(Pokemon GO)」の国内初のリアルイベント「ポケモンGOパーク」と「ポケモンGOスタジアム」が合わせて実施されました。
イベントは7日間開催されて、15日に大盛況のまま無事に終了しました。
先日イベントサポートを行っていたNianticが「200万人以上のトレーナーが参加した」と発表がありました。また、横浜市の担当者は「230万人に達している」との発言をしているようです。
イベントとしては大成功としか言い様がない結果を残しましたが、その一方で苦情が殺到していたとのニュースも流れています。
ポケモンGOはリリース時に社会現象になるほどのブームを巻き起こしたことから、何かと悪者にしたがる報道が多かったと思います。なぜ「LINE」というアプリ名は出ないで、「ポケモンGO」というアプリ名は出てくるんでしょうか。「スマホ」を操作していたで良いと思うんですけどね。
今回のイベントでも苦情が殺到していたとニュースにされていますが、果たして本当に”殺到”していたのでしょうか?
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230万人動員で苦情はたった20件/日
実質24時間開催のイベントで考えると、1時間当たり0.83件の苦情が来ていたことになります。また、230万人という動員数はイベント時間内での動員だと推測できるます。これは”殺到”と呼べるのでしょうか?
人間が集まれば当然一定数の頭がおかしい人間もいます。
当然完全に苦情が来ないように運営するのが望ましい姿ですが、現実的には極少数派の苦情と考えられ、無視できる範囲の数だと思います。この規模のイベントで比較してもかなり少ない割合になるのではないでしょうか?
そして、苦情の中身は「歩きスマホが迷惑」「渋滞で車が動けない」と言った内容とのこと。
道路が混んでいるという苦情を警察や市に報告する人がいるのは初めて知りました。
私も毎日発生している、国道一号線下り保土ヶ谷橋交差点の右折渋滞と、毎週末ほぼ発生していて、実は事故を起こす担当が決まっているのではないかと思ってしまうほどの渋滞名所、東名高速大和トンネル付近の渋滞に苦情を入れた方がいいのでしょうか?
ポケモンのイベントよりもクリスマスの方が混雑している
みなとみらいはもう何年も生活圏内で頻繁にいますが、残念ながらクリスマスというイベントには流石のポケモンも、歩道や商業施設、道路や駐車場の混雑度はかなわないと感じました。
クリスマスのみなとみらいエリアはハンパじゃない人と車です。
歩道は全然動かず車道にまで人が出てきて歩いていますし、車道の流れはひん死状態になっています。
今回のポケモンイベントではパシフィコと万葉倶楽部の間にある「国際橋」と、赤レンガ倉庫と象の鼻パークの間にある歩道がとても混雑していて、進むことが困難な状態になっていましたが、クリスマスはそんな局地的な混雑ではなく、みなとみらいの街全体でキャパオーバーになってます。
今回のイベントが混雑したことがこれだけニュースになっているのであれば、さらに混雑しているクリスマスは毎年ニュースになっていると思い、検索してみましたが、それらしい記事は出てきませんでした。
フシギダナー
歩きスマホをしている人よりも止まりスマホの人が多かった
歩きながらスマホを注視して操作することは危険です。歩行だけじゃなく、自転車もバイクも車も全てとても危険です。これは今後世界的にどのように向き合っていくか課題になっていると思います。
このイベントに参加していて一番危険だと感じたのは、人で混雑している歩道を「自転車で爆走していたババア」です。
きっとこの歩道を自転車で爆走ババアは全国どこにでも、ポケモンGOでいうとポッポなみに出現していると思います。
次に危険だと感じたのは「シェア自転車で爆走していた夫婦」です。
しかもトレーナーです。これは地元民もしくは、よくみなとみらいに来る人ですね。人がいっぱいいたら自転車からは降りて歩道を通行しましょうね。
なんで爆走を選択してしまうのでしょうか。
歩きスマホのトレーナーも、LINEも、ソシャゲも、その他の操作をしていた人も、当然一定の割合で当然いました。
ただ、イベントに参加していたトレーナーならわかると思いますが、歩きスマホができる様な状態にはなっていませんでした。ほとんどのトレーナーはキチンと停止してポケモンGOをプレイしていたと思います。
ほとんどのトレーナーが歩きスマホで、とても危険なイベントだったという様な書き方には違和感を感じます。
路上駐車をしているクルマもほとんどなかった
大前提で週末にみなとみらいに地元民は車で来るなんてことはなかなかしないと思います。
運転手が付いている様な人は関係ないと思いますが、駐車場も混雑しているし、道路も渋滞しているし、公共交通機関で来た方が時間もお金も節約できるからです。
私もどうしても車で行く必要があるとき以外は電車です。
そして、みなとみらいエリアに路上駐車なんてできる場所はないです。
間違いなく30分もたずに「駐車違反」ステッカーを貼られて、高額な駐車場代を警察に納めることになります。路上駐車は市内どこでもほとんどの場所で通報されると思います。
また、駐車禁止や駐停車禁止の道路がほとんどで、路上駐車ができる道路はきっと数えられるぐらいしかないと思います。
今回目に付いたのは地方ナンバーの路上停車です。
3車線程度の車幅しかない道路でも両側に停車しているので、実質片側相互通行状態になっていて確かに邪魔でした。
ただし、これは深夜2時とか3時の話です。日中はそこまで酷い路上停車は目に付かなかったです。でも、停車している車は確かにいました。停車している車達の中でも5分以上停車していた路上駐車はそんなに多くなかった気がします。
それよりも、片側1車線道路の途中に駐車場があり、駐車場待ちで渋滞して道路が死んでいて、後ろから来た車は対向車が常時いるので追い抜いて先に進むことが難しい状態になっていたのが目に付きました。
私はこの場所を蟻地獄と呼んでいます。
イベント時はいつもそうなっているので、知ってる人は絶対に入らない道です。
50代男性会社員がただの歩行者を蹴り飛ばす暴行事件が発生
この事件に至ってはポケモンGO全く関係ありませんw
前を歩く男性がポケモンGOで遊んでいると”思い込み”蹴り飛ばすというのは、ただの暴行事件です。
しかも、被害にあった歩行者はポケモンGOをプレイしていない様に受け取れる書き方です。
50代男性会社員は「邪魔でいらいらした」と供述しているようです。
どうしてポケモンGOの記事にこの情報が書かれたのかは、関連性がよくわかりません。
一番の問題は携帯キャリア各社のインフラ整備状況
一昔前は、花火大会や大きなイベントでは携帯電話の回線が混雑してしまい通話することができなかったことが多々ありました。
また、大晦日の24時から26時ぐらいは通話ができず、28時ぐらいまではメールすらも飛ばせなかった時代を今回のイベントで思い出しました。
今では携帯回線の混雑なんて全く気にしなくなってしまいましたが、ちょっと前まではそう言うのあったなって。
一番最近だと3.11の時です。
あのときは3キャリアは全部死んでいて、固定電話とWILLCOMが唯一繋がりました。公衆電話が1時間待ちとかになっていたことを鮮明に覚えています。
今回のイベントで個人的に一番問題に感じたのは携帯キャリア各社の回線インフラ整備状況です。
歩きスマホは運営どうこうっていうよりも、最終的には利用者の民度になってくると思いますが、回線はいくら利用者の民度が良くても物理的な問題なので改善されません。
今回のイベントは大きな災害やテロが発生した際の良いシミュレーションになると思うんですよね。
人が集まるエリアには災害時にも人がいて、みんな通話・通信すると思います。
そんな状態って今回のイベント時の回線負荷が結構データ的には役立つんじゃないかと思います。
緊急通報もできない状態ができるのはとてもまずいです。携帯キャリア各社には是非今以上のインフラ整備をお願いしたいです。
シカゴイベントはアメリカだから回線が死んだって聞いてもなんとなく納得できたけど、まさか日本も同じような状況になるとは思わなかったよ…
イベント混乱の原因は日本人の体質か
今回ここまでイベントが混乱したのは、前例がなかったからだと思います。
なんとなく想像でしかありませんが、日本人って前例がないと動かないよね?
例年やってるピカチュウのイベント程度の動員数を想定して、株式会社ポケモンとNianticがもっと人来る予想だと思うって言っても聞かなかったんじゃないかな?
そもそも日本のポケモンGOユーザはリリース時に約1000万人で、現在のアクティブユーザは約500万人です。
リリース時にあれだけ街中にいたポケモントレーナーも最近見なくなったと思っていましたが、まだ当時の2人に1人がトレーナーをやっているんです。
横浜市は230万人を見込んでいたって言ってるから想定していたんだろうけど、前例がないと動けない日本人の悪いところが出ちゃったんじゃないかと個人的には考察しています。
もし来年やるときは、3キャリアも回線状態バッチリの状態に仕上げてきて、飲み物もコンビニに並んでいるようになっていると良いですね。というか、最低限この2つはホントお願いします…
参考:kanaloco.jp
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