2022年3月31日、鮮魚購入サービスアプリ「サカマアプリ」で購入し、水産卸売業者「株式会社SOL JAPAN」が販売した未利用魚、低利用魚が入ったランダム商品に、未調理のヒガンフグ(有毒)が同梱されていたと報告されて話題になっています。
購入者は同梱されていた未調理(毒処理がされていない)ヒガンフグを発見し、毒性がある部位を含んだ状態で販売されているのはまずいのではないかと思い、販売元「株式会社SOL JAPAN」に問い合わせたところ「サカマで購入されるお客様はみんな魚の調理に詳しいから大丈夫かと思いました」と返答され、あまりの認識の甘さにさらに不安を感じたようです。
アプリ運営元「株式会社SAKAMA」からも購入者に連絡が入ったようですが「徐毒していないフグの流通に関しては法律で禁止されてる訳ではなく、問題はない」とサービス運営元と販売元共にフグの有毒部位の販売・提供は法律で禁止されている認識がないことから購入者はさらに不安を感じたようです。
その後販売元から購入者に「専門家に相談した所、即回収するよう指導が入った」と連絡が入りました。
購入者は保健所に確認してもらったところ「これはダメです」とハッキリ断言されたようで、その後販売元に商品を回収してもらったようです。
購入者が他の購入者に健康被害等発生していないのか確認したところ、他の配送先には到着前に返送依頼が間に合ったようで、配送センターで荷物を止めることができたようです。
厚生労働省の通知によると「肝臓等のフグの有毒部位の販売や提供は食品衛生法により禁止」と明示されているので、今回の未調理のフグの販売は食品衛生法に抵触する可能性がありそうです。
B to Cのサービスなのに何でこんな認識ザルなの?怖すぎるわ。
全く魚に詳しくない一般消費者なら大事件になってただろうし…
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未利用魚、低利用魚が入ったランダム商品「チャレンジ FISH BOX」
面白そうなものをポチポチ
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 25, 2022
県内だけど、さてどんなものが来るのか
当たり障りの無い普通の魚が詰められて来たらどうしようか#サカマアプリhttps://t.co/7ZuRsWnyIr
購入した商品に未調理のヒガンフグが同梱されていた
届いたのはいいんだけど
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 31, 2022
未調理のヒガンフグ入ってるんですが、まずくない?
ちょっとお電話してみよう https://t.co/ut9sL6ARJ2 pic.twitter.com/VA65SzkVcW
ヒガンフグとは?
ヒガンフグ(彼岸河豚、Takifugu pardalis)はフグ科に属する海水魚である。マフグ(真河豚)、ナゴヤフグ(名古屋河豚)、メアカフグ(目赤河豚)などの異名がある。筋肉は食用になるが皮膚と精巣には毒性がある。また、岩手県越喜来湾・釜石湾、宮城県雄勝湾で漁獲されたものは毒性が強く食用不可とされている。
参考:ja.wikipedia.org
販売元に電話で確認「購入者はみんな詳しいから大丈夫だと思った」
お電話してみた
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 31, 2022
『サカマで購入されるお客様はみんな魚の調理に詳しいから大丈夫かと思いました』との事
大丈夫かこの会社
一応、購入者に連絡対応するとの事だったが、かなり認識が甘いと感じた
本当に大丈夫だろうか
保健所とかに相談するべきだろうか#サカマアプリ#SOLJAPAN
サカマアプリ「法律で禁止されてる訳ではないから問題ない」
サカマアプリさんからも連絡が来た
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 31, 2022
『販売者には伝えていたが勝手に入れてしまった。これからは周知徹底していく』
『徐毒していないフグの流通に関しては法律で禁止されてる訳ではなく、問題はない』
との事です
こちらもかなり認識が甘い模様
これはあかん#サカマアプリ#SOLJAPAN
株式会社SAKAMA「安心・安全への取り組み」
サカマで出品されている商品はすべて、一定の審査を通ったもの。お客様が安心して売買を楽しめるよう、品質の保持・サービスの仕組みづくり・カスタマーサポート体制を整え、販売者様・購入者様が安心・安全に取引できる環境をご提供しております。
参考:sakama.tokyo
販売元から連絡「専門家から即回収するよう指導が入った」
再度、販売元のSOLJAPANさんより連絡が入った
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 31, 2022
『専門家に相談した所、即回収するよう指導が入った』
『保健所のほうにもこちらから連絡する』
との事。
とりあえず明日、保健所に相談してから対応を決めます
同じ物を買った方は、くれぐれも食べないでね#サカマアプリ #SOLJAPAN
これ食中毒が発生したら刑事事件に発展して両社とも即営業停止くらう案件だと思われるのだが…
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) March 31, 2022
サカマアプリさんのほうは大丈夫かな
今回の問題は安全の為に公開周知して下さいね。とはお願いしてるけど
クレームあったけど電話で謝罪してこの件は終わり♪
じゃないよね?
保健所に確認すると「これはダメです」
保健所の確認が終わりました
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) April 1, 2022
ハッキリ『これはダメです』と断言してくださいました
販売元も運営も危機感無くゆるふわしてるから、私の方が間違ってるのかとちょっと不安だったのだ
スッキリした
確認していただいたので、物は販売元に回収してもらいます
販売元に回収依頼のお電話
— ひろいぐい太郎 (@hiroiguiTARO) April 1, 2022
健康被害が起きなかったかと心配していたが大丈夫だったみたい
たまたま地元の企業だったので、私の元に来た荷物が一番最初のほうだったそう
他の配送先へは到着前に連絡が間に合い、配送センターで荷物を止める事ができたそうです
とりあえず一安心
厚生労働省「フグの有毒部位の販売・提供は法律で禁止」
厚生労働省では、通知「フグの衛生確保について(局長通知)」(昭和58年12月2日環乳第59号)において、食べることができるフグの種類、その部位等を定めています。
参考:mhlw.go.jp
厚生労働省が定めたフグの種類、部位以外のもの(具体的には、別表1表中の×で示された部位、卵巣(通知に定められた卵巣・皮の塩蔵品を除く。)、肝臓等の部位並びに表中に示されていない種類のフグの全ての部位(筋肉、皮、精巣を含む。))の販売、提供等は食品衛生法で禁止されています(違反した場合は、3年以下の懲役又は300万円(法人の場合は1億円)以下の罰金)。
フグの肝臓は有毒部位であり、種類を問わず、天然や養殖に関わらずその販売や提供は食品衛生法により禁止されています。
Twitter上の反応
コレはニュースにでもなりそうな案件ですね🥲
— ハリー@延縄漁師 (@kanzenkankaku24) March 31, 2022
当方、フグ漁師をやっておりますがコレが許されるならいくらでも私達漁業者は小売業者や消費者に対して直売り出来ることになります。
山口県ではフグの管理において特に厳格に条例が定められておりますので、ちょっと考えられない事案です。
ヒガンフグ・・・・・・
— 幻の人喰い狼紳士 (@FateGinnkarasu) March 31, 2022
何も知らん人なら
そのまま刺身にして死ぬ可能性が( ´ཫ`)
そういえば、アンナチュラルで「フグ毒の解毒剤は存在しない」って聞いた気がする。。
— まきぉ (@makimakio_m) March 31, 2022
ドラマ見といてよかったなあ。
私なんか除ければ大丈夫でしょって思っちゃうけど、たぶん除けても身体的にダメなんですよね、?
食べると彼岸に渡れるサカナ、ヒガンフグ……春のお彼岸のころによくとれるからという説もあるそうですね。
— 小田中陽平 (@5BqzcHVK49THCy3) March 31, 2022
ヒガンフグは基本的に身だけの❰身欠き❱ にしないとね、内臓は勿論なのだけど皮やヒレにも毒あるし
— Chef (@XtreamChef) March 31, 2022
更に付け加えるなら、ヒガンフグは東京湾岸地域では『アカメフグ』の呼び名で呼ばれてるから、標準和名のアカメフグ(此方は筋肉と白子が可食部)と混同する人間が必ず出てくる
ヒガンフグは「別名を名古屋フグとも言い、あたれば"美濃尾張(身の終わり)"の語呂合わせからきている」ということでした。
— 海 (@nttcocomo) April 1, 2022
未処理のモノを一般消費者に販売するなんて、コンプライアンス以前に悪意さえ感じます。
色んな意味でチャレンジ要素の強いフィッシュですねw
— 緋色 (@Pan8YTLjRs58A30) April 1, 2022
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