2022年2月28日、マルカロワ駐米ウクライナ大使は、ロシアが28日にウクライナ侵攻でサーモバリック爆弾(真空爆弾)を使用したと発表しました。
真空爆弾はジュネーブ条約で禁止されている兵器で、核攻撃に次ぐ恐ろしい攻撃手段だといわれています。
2月26日、CNNはウクライナ国境に近い場所で、ロシア軍のTOS-1(サーモバリック爆薬弾頭ロケット弾を運用するための重火力投射システム)を目撃したと報道しています。
2月28日にはウクライナ・チェルカースィ州でサーモバリック爆弾による爆発とされる大爆発の様子とされる動画が公開されて話題になっていました。
サーモバリック爆弾はあまりに独特な殺傷メカニズムの兵器であるため、非人道的兵器として使用禁止を求める声が上がっています。
容赦なく生物を殺す兵器…
ロシアが相当焦ってるのはわかるけど、ロシアは焦ったら暴走して止まらないってことじゃん…
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ウクライナでサーモバリック爆弾が使用されたとされる動画
ロシア軍のTOS-1から発射されたサーモバリック爆弾の爆発とされる動画
他の場所でもサーモバリック爆弾が使用されていた可能性
Okhtyrka. Sumy region. This is what the "Russian world" looks like.#StopRussianAggression#StopRussia #StopWarInUkraine pic.twitter.com/DOdAZ0Hymh
— Ukraine – War – Police – SID (@Ukraine_SID) February 28, 2022
The base of Ukrainian 91st Support Regiment in Okhtyrka, Sumy Region after shelling. pic.twitter.com/mdbnAFP7Ae
— Fuad Alakbarov (@DrAlakbarov) February 28, 2022
TOS-1とサーモバリック爆弾の目撃報告
TOS-1 was seen! (location unknown)
— 🇺🇦❌🇷🇺Russia vs. Ukraine Updates🚨 (@24_World_News) February 27, 2022
This is a multiple rocket launcher and thermobaric weapon.#Russia #Ukraine pic.twitter.com/YXH4yxlN8T
2月26日にロシア軍のTOS-1に搭載されたサーモバリック爆弾の報告
ベルゴロド南方にいるCNN取材班は26日午後の早い時間帯にウクライナ国境に近い場所でロシア軍の燃料気化爆弾の発射装置を目撃したと報告した。この爆弾を搭載出来るロケット弾の発射装置としている。
参考:cnn.co.jp
この爆弾は通常の爆薬は用いず、高温、高圧の状態をもたらす爆発物の風圧などで攻撃する兵器となっている。燃料気化爆弾がウクライナ内でこれまで使われたことを示す証拠はない。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、燃料気化爆弾は紛争が過去に起きたロシア・チェチェン共和国で用いられたことがあり、悲惨な被害をもたらしていた。多数の非政府組織はこの爆弾の使用を非難している。
ロシア、28日に真空爆弾を使用
マルカロワ駐米ウクライナ大使は、ロシアが28日にウクライナ侵攻で真空爆弾を使用したと述べた。
参考:news.livedoor.com
大使は米議員向けにブリーフィングを行った後、「ロシアはきょう、ジュネーブ条約で禁止されている真空爆弾を使用した。ロシアがウクライナに与えようとしている打撃は大きい」と述べた。
サーモバリック爆薬とは?
サーモバリック爆薬(サーモバリックばくやく、英: Thermobaric Explosives)とは燃料気化爆弾の次世代型に当たる気体爆薬である。1990年代から開発が始まり2002年ごろから実用化された。
参考:ja.wikipedia.org
サーモバリック爆薬は三段階の爆発現象を起こす。
1. 固体から気体への爆発的な相変化
2. 分子間の歪みによる自己分解による爆発
3. 空気中の酸素との爆燃による爆発
成分はハロゲン酸化剤、ホウ素、アルミニウム粉末、ケイ素粉末、マグネシウム粉末などから構成されている。
トリニトロトルエンなどの固体爆薬と異なり、サーモバリック爆薬は固体の状態では爆薬ではない。厳密に言うなら、気体爆薬を瞬間的に合成する反応物質の塊と呼ぶべきである。
燃料気化爆弾が酸化エチレンや酸化プロピレンなどの液体燃料を瞬間的に気化させて使用しているのに対してサーモバリック爆薬は固体の化合物を気化させることで粉塵と強燃ガスの複合爆鳴気を作り出し、これを爆発させる爆薬である。
燃料気化爆弾とは?
燃料気化爆弾(ねんりょうきかばくだん、Fuel-Air Explosive, FAEまたはFAX)は、爆弾の一種である。なお、日本では「燃料」が抜けて、単に気化爆弾とも呼ばれる。
参考:ja.wikipedia.org
開発当初からアメリカ陸軍では同呼称(FAE)が使われてきたが、燃料でなく専用爆薬を用いるなどの語義変化もあり、サーモバリック爆弾(Thermobaric)と呼ばれることが増えてきている。サーモバリックとはギリシャ語の熱を意味するthermosと圧力を意味するbaroを組み合わせた造語である。
破片による被害は少ないが、急激な気圧の変化による内臓破裂などを起こさせる。
燃焼により酸素を消費しつくして窒息死させることもある。 なお、1990年代初頭の湾岸戦争において、広範囲の砂漠に分散して砂中に隠れたイラク軍戦車部隊や随伴歩兵らの兵力を削ぐべく同兵器が使用されたが、これにより多数のイラク兵が同兵器作動時に発生する巨大な火球によって塹壕や戦車の中で蒸し焼きになって焼き殺されたり、衝撃波で(目立った外傷も無く)圧死したり、酸素なしで窒息死したりした。
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