10月8日午前2時頃に阿蘇山(熊本県)の中岳第1火口で爆発的噴火が発生しました。高さ1万1千メートルに達する噴煙が観測されて、広い範囲に灰が降った様です。
気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
Twitterでは火山灰を被ってしまっている様子が多数報告されていますが、特にクルマに火山灰が積もってしまっている様子が印象的でした。
今回はクルマに火山灰が積もってしまったときの対処方法として、火山灰がクルマに与える影響や対策方法を交えながら、正しい洗車方法をご紹介していきます。
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火山灰が車に与える影響とは?
火山灰と聞いて、クルマに良い影響を与えると考えることはないと思いますが、実際にも良い事は一つもありません。
火山灰が積もっている状態ではクルマに悪影響を与え続けているので、できるだけ早めに火山灰の除去作業を行わなくてはなりません。
当然人体にも悪影響を与えるので、作業時には防塵マスクやゴーグルなどを装備すると良いです。
クルマの塗装面
火山灰には塩化物や硫化物が含まれている場合があります。それらが空気中の水分と反応すると酸性化してしまい、塗装面にダメージを与えてしまいます。
もちろんそれらの成分が含まれていない場合もあるので、一概に悪影響があるとは言い切れませんが、クルマに灰が積もっている状態は精神衛生上よろしくないと思いますので早めに除去してあげましょう。
ちなみに、灰が積もっている状態で雨が降ってしまうと、強い酸性を含む水が車体上に残ってしまう場合があります。当然塗装面にはダメージを与えますし、乾燥してしまうとサビやイオンデポジットの原因となりクレーターができてしまうこともあります。
クルマの機関面
細かい所を言うと、「エアフィルタ」や「エンジンオイル・フィルター」にも火山灰は混入してしまう可能性が高いです。
エアフィルタや、エンジンオイル・フィルターは通常の交換サイクルよりも早めに交換してしまうと良いです。
その他にもクルマに影響を与えている場合があるので、何かおかしいと感じたら早めにショップやディーラーに相談しましょう。
洗車機での洗車は絶対にダメ!
クルマに火山灰が積もってしまうと、前は何も見えないし汚いのでとりあえずワイパーで前を見えるようにしてから、洗車機に入れてしまおうと考えてしまいがちですが、1番やってはいけないことがこの「ワイパー」と「洗車機」です!当然拭き取る行為もダメです!
火山灰はとても固く、鉱物の硬さの尺度となっている「モース硬度」では7になります。モース硬度7は「ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができる。」レベルです。
そんな固い火山灰が積もった状態で、こすってしまうとガラスはヤスリで磨かれたようになって曇ってしまいますし、ボディも当然キズだらけになってしまいます。
クルマに火山灰が積もっているときの洗車方法
クルマに火山灰が積もっているときの洗車方法といいますか、火山灰の除去方法は「とにかく水で洗い流す」ことです。
絶対にこすってはいけません。水だけで洗い流す事で火山灰を除去しましょう。
マンション等で、ホースや洗車環境が無い方はバケツやじょうろでフロントガラス等に積もった火山灰を洗い流して、近くの洗車場でボディの火山灰を洗い流しましょう。
火山灰の除去に1番効果的なのは高圧洗浄機です。高圧洗浄機で隅々まで水だけで火山灰を洗い流してあげましょう。
また、洗浄後の拭き上げ作業も通常時の拭き上げ作業よりも注意して、多めにクロスを使用して仕上げましょう。クロスに灰が付いてしまったときは直ぐに交換して拭き上げましょう。
クルマを火山灰から守るための対策方法
火山灰が積もってしまうような地域の場合には、「ボディカバー」をかけておくしか対策方法はないと思います。
カバーを1枚掛けておくだけでも、あるのとないのではかなり違うようです。
火山灰が降ったときの対処方法まとめ
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・ワイパーや洗車機は絶対に使わない
・水で灰を洗い流す
・エアフィルタやエンジンオイルは早めに交換
・ボディカバーでクルマを守る
クルマ以外にも様々な影響を与える火山灰ですが、上手く対処して影響を最低限に抑えましょう!
参考:nhk.or.jp,sankei.com
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