毎年雪が積もる雪国に住んでいる方にとっては、雪は当たり前の事で非常事態になることは異常な大雪以外ではなかなか無いと思います。
しかし、雪が積もることが珍しい都内や関東平野部に住んでいる方にとっては、雪が降ってもどう対処したら良いのか、何をしたら良いのかわからない方が多いと思います。
2014年2月に日本を襲った大雪では、約1600台の車がノーマルタイヤや雪道対策をしていなかったことで立ち往生してしまい、完全復旧までに最長4日かかったという事実もあります。
駐車場に停車しているぶんには問題ありませんが、公道に出てトラブルを起こすと他の人たちに多大なる迷惑がかかってしまいます。他人に迷惑をかけてしまった場合は「知らなかった」では済まない事が多いので、しっかり知識を付けておきましょう。
今回は、駐車している車や、雪道を運転するために出来る雪対策をまとめていきます。
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雪が降る前にやっておきたい車の雪対策
ワイパーを立てておく
[お願い] 普段雪が降らない地域のみなさんに、ワイパーをたてる儀式をひろめましょう。 pic.twitter.com/8oaKjTyqgX
— とやまさん (@toyamap) February 8, 2014
雪が降ることが天気予報で騒がれると、雪予報の前日や当日に駐車場の車のワイパーが立てられている事を良く目にすると思います。
ワイパーを立てることは、雪が降らないようにする儀式ではなく、ちゃんと意味があり立てているのです。
ワイパーを立てる主な理由はこの3つです。
- ワイパーブレードとガラスの間の水分が凍結して、貼り付きワイパーが動かなくなる事の防止
- ガラスと凍結したブレードを無理にはがすとブレードが切れたり痛む事の防止
- 雪の重みでワイパーが折れたり、故障する事の防止
最悪ワイパーブレード(ゴム部分)が痛んだりしても、数千円で交換がきくのでまだ諦めは付きますが、ワイパーが雪の重みで曲がったり、折れたりしてしまうと、修理にも結構な金額がかかってしまいます。
雪が積もる事がわかっているのであれば、ワイパーを立てて、雪に備えましょう。
サイドブレーキは解除する
基本的に駐車しておくときには、サイドブレーキを引いて駐車しますが、雪が降るときはサイドブレーキを引くとトラブルになってしまう事もあります。
雪が降るほど寒い気温の中でサイドブレーキを引いて駐車してしまうと、いざ車を動かそうとサイドブレーキを解除しようとしたときに、サイドブレーキが凍結してしまっていて解除できないことがあります。
駐車場所の事情でサイドブレーキを引かないと動いてしまう場合は仕方ありませんが、基本的にはギアを1速・バック、AT車はPに入れて駐車しましょう。
駐車向きを意識して止める
日本では基本的にバックで駐車する後ろ向き駐車が主流ですが、普段は前でも後ろでも駐車しやすいように止めていることと思います。
しかし、大雪が降る場合は駐車する際にエンジンルームの向きに気をつけなくてはなりません。
雪が風で吹雪いている場合は、風雪が吹き付けている方向にエンジンルームを向けて駐車していると、エンジンルームに雪が入り込んでしまい凍結する恐れがあります。
凍結するとエンジンがスタートできなかったり、故障の原因になる恐れがあります。
風雪をしのげるように意識して、車を駐車しておきましょう。
雪が積もっている道路を運転する時の雪対策
フロントガラスの解氷を1瞬で行う方法
画像のように気温が低い日は、フロントガラスが凍っていて全く前が見えない事があります。
前が見えないので、運転する前にフロントガラスの氷を溶かす必要がありますが、間違ってもお湯は使わないでください!
お湯をフロントガラスにかけると、急激な温度変化でガラスが破損する可能性があります。
正攻法のフロントデフロスターで暖めながら解凍すると、20~30分程度時間がかかってしまい、効率的ではありません。
そんなときは、市販の解氷剤スプレーを利用するのも手ですが、アルコールやどの自宅にでもある酢でも氷を溶かすことが出来ます。
詳しくは、以前まとめた下記記事をご覧ください。
チェーン・スタッドレスタイヤを装着する
雪道をノーマルタイヤで走行することは法令違反です!
てかミサイルと変わらん!
危ないからやめてくれ! pic.twitter.com/5OzIqoaENu— スーさん (@suprasan_0070) January 21, 2018
雪が降らない地域ではあまり知られていませんが、積雪・凍結している道路をノーマルタイヤで走ることは違法で有り、違反です。
ノーマルタイヤしかない場合は絶対に運転しないようにしましょう。
必ず、スタッドレスタイヤに履き替えるか、チェーンを装着して運転するようにしましょう。
ノーマルタイヤでも走り出すことは出来ますが、止まれません。
プリウスのようにコンビニに神風アタックすることになるので、運転は本当にしないようにしてください。
雪道の運転方法や事前にチェックするポイント
なれない積雪状態での運転方法や、事前にチェックした方が良いポイントなどを日産自動車の公式アカウントが解説してくれています。
やむを得ず運転する場合は、目を通しておきましょう。
【その1:雪下ろし】特にミニバンやSUVに多く見られますが、屋根等に積もった雪は走行前にしっかり落としましょう。雪塊が路上に落下したり、後続車に当たって損傷したり視界の妨げになるなど非常に危険です。
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
【その2:フロアマット】靴に付いた雪は溶けると雨より水分量が多く、布製のマットにしみ込んで保水されると臭いや錆の原因になります。一時的にゴム製のマットに交換しましょう。マットを変えるとオーディオの高域が反響し音質が変わるという嬉しい副産物もありますよ♪
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
【その3:冠水】首都圏の一般道はあまり除雪されないため、排水溝が塞がり冠水している場所が多く発生します。見た目より水たまりが深い場合があり、一気に進入してエンジンの吸気口に浸水するとエンジンが止まり立ち往生となってしまいます。前車の動きに注意して無理しないようにしましょう。
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
【その4:タックイン】現在多くのクルマはFF(又はFFベースの四駆)です。「急ハンドル・急ブレーキは禁物」と教習所で教わりますが、実はFF系特有の動きで怖いのが「タックイン」。コーナリング途中アクセルをオフにしたり、ブレーキを踏んだりすると後輪が外側に滑りスピンしてしまいます。
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
【その5:タイヤ】「自分は4WDだから雪道に強い」と思いがちですが、四輪駆動は「走る」(発進や加速)、「曲がる」(コーナリング)時の安定に貢献しますが、最終的に「止まる」役目はタイヤの仕事。二駆でも四駆でも制動力は大きく変わりません。4WDの過信は禁物です。
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
【その6:車間距離】環七や環八、首都高など大都市は高架の急坂が多く存在します。陸橋後の信号で止まりきれなかったり、「自分は大丈夫」と思っていても前車が滑って後退してしてきたり、もらい事故になることも。割り込まれること覚悟で、いつも以上に車間を開けましょう。
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) February 29, 2012
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