2021年11月9日から10日にかけて、埼玉県内で「トヨタ・ランドクルーザー」が計9台も相次いで盗難にあう被害があったことを埼玉県警が発表しました。
盗難被害にあった車両はいずれも鍵がかかっていましたが、車両の制御システムを利用して解錠する「CANインベーダー」と呼ばれる手口で盗まれたとみて、県警は捜査を開始しました。
「CANインベーダー」は車外から車両のシステムを乗っ取ることができ、解錠やエンジンの始動ができるようになるため、短時間で簡単に盗み出すことができます。
埼玉県内では認知されている1車種だけでこれだけの被害が出ているため、国産スポーツカーなどその他の車両を合わせたらかなりの台数が盗まれている可能性もありそうです。
埼玉県内では今年に入ってから「ランドクルーザー」が約80台盗まれていて、県警は全て「CANインベーダー」による犯行だとみています。
日本は自動車窃盗団にとって天国といわれていますが、全国の警察組織がホンキで自動車窃盗団を根絶させようと動き出すのまで、あと何人のオーナーが涙を流せばいいのでしょうか。
県警は「CANインベーダー」への対抗策について、現時点で電子的な防衛策は難しいためハンドルロックやタイヤロックなど物理的な防犯対策を行って欲しいと呼び掛けていますが、自動車盗難の防衛策としてはあまりに弱いため後付けセキュリティはもちろんのこと、様々な対策を組み合わせて安心することなく警戒する必要があります。
盗まれたらもうそれでおしまい。警察は見つけてくれないし自己防衛を徹底するしかない。
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CANインベーダーとは?
CANインベーダーとは、フロントバンパーをこじ開けて、ヘッドライトの配線に配線を割り込ませて車両の診断システムを乗っ取る盗難方法です。
この方法で攻撃された場合、車両のシステムが乗っ取られている状態なので異常を検知することはありません。
現時点で既に深刻な状況ですが、今後さらにこの方法がメジャーになっていき盗難被害は拡大していくと考えられています。
CANインベーダーで車が盗まれる一部始終の動画
1日間で9台も、埼玉で相次ぐランクル盗難
鴻巣や本庄など埼玉県内5市で9~10日、ランドクルーザー計9台の盗難被害が確認された。うち1台は車の配線に専用端末を直接接続してドアを解錠し、エンジンを始動させる「CANインベーダー」という新たな手口で盗まれていた。県内では今年に入り約80台のランドクルーザーが盗まれており、県警は大半でこの手口が使われたとみている。県警が10日発表した。
参考:news.yahoo.co.jp
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