これはいったい何の冗談だ?
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、2月14日に起きたフロリダの高校での銃乱射事件を受けて「ビデオゲームの暴力性に関する会合」が非公式で行われました。
この会合で「暴力的なビデオゲームの映像集」が公開されて、会合中に流されたようです。
この動画には「Call of Duty: Modern Warfare2(よりによって「No Russian」)」「Wolfenstein」「Dead by Daylight」「SNIPER ELITE」「Fallout 4」からストーリーの背景や前後関係などの説明は一切無しに、部位切断などの残虐シーン映像だけをまとめた物になっています。
トランプ大統領はこの会合で、この映像を参加者に見せて「This is violent isn’t it?(ほら、暴力的でしょ?)」と繰り返したと、海外メディアは報じています。
現実で銃乱射事件が発生したのに、現実で使われたツール(銃)は「危険ではない」と考えて、現実ではないゲームは「超危険だ!!」と考えて、ゲーム規制を進めて行きたいようです。
現在公開された動画には、低評価が圧倒的な数付けられています。
どんな暴力的なゲームよりも、トランプ大統領のこの思考の方が遥かに暴力的だ。
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ホワイトハウスが「暴力的なゲーム」の映像集公開
The Washington Post(ワシントン・ポスト)によると、トランプ大統領はこの会合の冒頭でこの映像を参加者に見せ、「ほら、暴力的でしょ?」と繰り返したそうですが、ゲームにどのような背景があるのかという情報は一切排除され、特に有名な暴力的なシーンだけが集められています。
会合に参加したエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)は、「我々はビデオゲームと暴力には何の繋がりもないと証明する科学的な研究や、ビデオゲームにおける表現の自由が憲法で保障されていること、ゲーム業界のレーティングシステムの有意性について語りました」と声明を発表。
フロリダの銃乱射事件後、トランプ大統領は「ビデオゲームも、“暴力性の高いゲームが若者の考え方を形成している”とますます多くの人が漏らしているのを耳にする」と発言し、ビデオゲームと暴力の繋がりに関する議論を再燃させました。「さらに言えば、映画も非常に暴力的だ。子供は、セックス描写さえなければ殺人描写のある映画を観ることができてしまう。レーティングシステムを作るべきかもしれない」とコメントしています。
参考:fpsjp.net
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