ついに帰ってきた。ロジクール(Logicool)のハイエンドマウス。MX Revolutionが生産終了してから6年間も不在だったフラッグシップマウスがついに復活しました。どんなにボロボロになってもMX-Rからマウスの変更が出来なかった方は多いのではないでしょうか。私もその一人なので気持ちはよく分かります。何と言っても「SmartShift」は中毒性が高すぎます。もう他のマウスには移れません。
そんな中、MX-Rの完全後継機のMX Masterが発表され発売されました。
マウスの発売で大騒ぎになる事はこのシリーズにどれだけユーザの期待が集まっていたのかがよく分かります。そしてMX-Rの素晴らしさも同時に分かりますね。そんな待望のマウスをMX-R信者でユーザの私が比較しながら今回はレビューしていきたいと思います。
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約6年も不在だったフラッグシップモデル
ロジクールの前フラッグシップマウス「MX Revolution」を初めて触ったのはみんな大好きヨドバシカメラでした。SmartShift機能(ホイールの回転が回す速さでフリーとクリックに切り替わる)を体験したときから使い心地とMX-Rの握り心地の虜になっていました。知らない間にMX-Rを購入してから早6年。チャタリングやバッテリーの劣化とも交換やメンテナンスで乗り切り後継機種を待ち望んでいました。
MX-RユーザのほとんどはSmartShift機能にとても魅力を感じていて離れることが出来なかったと思います。ただの高級マウスって言うわけではなく、手にしっかりフィットするあの握りやすさや慣れるととても使いやすいサイドボタン類がユーザビリティをとても向上させていました。それに加えてのSmartShift機能なのでやはりなかなか他のマウスには移れなかったんじゃ無いかと思います。
MX-Rを利用したことが無いユーザはとんでもなく使いやすい最高級マウスが過去に存在して未だにマウスの頂点にいたと思ってくれればわかりやすいです。
MX-Rの生産終了後も似たようなマウス(M950)等出ましたが、SmartShift機能は非搭載でした。全く魅力を感じず交換する気も起きません。MX Master発売まで約6年間もフラッグシップモデルの座を守り続けていました。逆に言えば、6年間フラッグシップモデルが発売されなかったんです。
ついに帰ってきた最高級マウス
ついに!ようやく!やっと!帰ってきた王者の座に君臨するマウス。
その名も「MX Master」です。
MX-Rとは随分印象が違いますが、確かにフラッグシップモデルであることを様々なところから実感させてくれる仕上がりになっています。また、MX MasterはMX-Rから改善点がとても多くあります。それらについてもこのあと記載していきます。
MX MasterとMX Revolution比較
さて、やはり気になるのはMX-Rと比べてどうなのかっていうところだと思います。ここでは改善された点と改悪された点を記載していきます。
MX Masterの第一印象は「やったー!来たー!」でした。MX-Rがくたびれていてどうしようか長年悩んでいましたからね。バッテリー変えたりスイッチ変えたり…それも限界に来ていたのでとても嬉しかったです。
次に実機をヨドバシカメラで触ったときの印象は「え…なんだこれ…」でした。正に絶望です。これがホントに後継機なのかと10分ぐらい実機を弄ってしまいました。どう考えても劣化したと思いましたね。最悪でした。
まず、どう考えてもサイドボタンが使いにくい!
MX-RにあったサイドホイールもMX Masterでは無くなっていて縦に回るホイールになっています。また、ボタンの数が減っています。MX-Rは11個あったボタンが、MX Masterでは9個になっています。フルに利用していただけにこれはとても痛いです。
これが、購入前の印象でした。こりゃまた買い換えられないなと落ち込んでいたのが正直なところです。
これから書く改善点、改悪点は購入前のデータだけ見た段階でのレビューです。
あれ?こうして書き出してみると改悪点はこれだけなんだな…
改善点
・マウス右側のラバー部分が無くなった。
・充電中でも使えるようになった。
・USB充電なので充電器がいらない。
・充電がmicroUSBなので接触不良がおこらない。
・バッテリーの持ちが良くなった。
・3台まで登録が出来る「Easy-Switch」搭載。
・Unifyingレシーバーになって距離が伸びた。
・Darkfieldレーザートラッキング搭載。
・解像度800から1000dpiに向上。
改悪点
・ボタンの減少。
・サイドボタンの配置レイアウト。
・保証期間が3年から2年に短縮。
画像比較
MX Masterは画像だけでも伝わるように、MX-Rとはデザインが全く異なるマウスとなっている。個人的にMX Masterのブロンズ色は高級感のある落ち着いた感じが出ていて凄く好きです。BNR34の「ミレニアムジェイドメタリック」みたいでいいですねw
MX Masterはなんだかロジクールらしくないと思っていたらクリックボタンがセパレートになっているモデルは現行モデルではこのMX Masterのみでした。また、サムレストの所は3Dをやっている方は分かりやすいと思うんですが、ポリゴン数が少ないモデルの様なデザインになっていてやはり今までのモデルとは異なる感じを出しています。
ホイールの高速スクロールはMX-Rと比べると随分なめらかになっています。比較対象がくたびれたMX-Rというのもありますが一応分解清掃済みです。SmartShiftの切り替わりはとてもレスポンスが良く気持ちいいです。






実際に使って見ての感想
実際に使って見ると最初に思っていた使いにくさは不思議なことにほとんど無くなりました。どう考えても使いにくいと思っていたサイドボタンも使いやすし、もしかしたらMX-Rよりも使いやすいかもしれない。
サムホイールにクリック機能をつけて欲しいという思いは変わりません。私はMX-Rの時からサムホイールにボリュームを割り当てていて、クリックでミュートにしていました。ボリューム操作は可能だけどミュート操作ができないので、ジェスチャーボタンに割り当てています。
おそらくジェスチャーボタンを上手く使えばMX-Rよりも多くの操作が可能だし便利なのかもしれないけど、操作方法を変えるのはなかなか勇気がいるので使っていないです。
サムホイールも使いやすいんですが、音量操作の時に画面上に出ていた表示が出なくなりその点だけが不満です。これは管理ソフトが「Set point」から「Logicool Options」に変わったのでソフトの更新で出るようにしてくれたら良いんですが…
あと、様々なレビューでMX Masterで地図サイト(Google Map等)を見たときにホイールを回していないのに縮尺が変化するというものがありますが、おそらく「スムーズスクロール」を有効にしているために起こる事だと思います。
そして、やはり充電機能の改善は大きい改善でした。
MX Masterは高速充電に対応していて、1分の充電で2時間使用することが出来ます。1回フル充電することで40日間利用する事が可能です。もし使用中にバッテリーが無くなってしまっても充電しながら使用することが出来るので困りません。
MX-Rの時はバッテリーが無くなると充電スタンドに立てないと充電出来ませんでした。その間使用することはもちろん出来ないのでこれは嬉しい改善です。
まとめ
使う前と使った後で随分違いがあります。私も見た印象と使った印象がこんなに違うと思いませんでした。上に書いた改悪点から「サイドボタンの配置レイアウト」が消えました。
やはり保証期間が短くなったのは怖いですね。もし、チャタリング等不都合が起きると考えると…
普通のマウスからハイエンドマウスに変更するとそこには全く違う世界が待っています。一度も触ったことが無い方はヨドバシカメラで一度触ってみましょう。手への馴染み方や使用感が全く違います。
私はマウスに「MX Master」。キーボードに「FILCO Majestouch2 青軸」を使用しています。キーボードに関してはもっと早くから良い物に変えていたらと後悔しています。入力することがこれほどまで変わるとは思いませんでした。
MX MasterはMX-Rユーザもそうで無い方にも是非一度手にとって使用してもらいたいマウスとなりました。
かなりお勧めです。
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