日本の90年代スポーツカーはほとんどが国内でしか販売されておらず、ゲーム「グランツーリスモ」や映画「ワイルド・スピード」などの影響で国内外に非常に多くのファンがいます。
日産・スカイラインGT-Rなどは、中古車に新車価格の何倍もの価格が付くほどの人気があり、日本での相場も上がり続け、いよいよ1,000万円に近づいてきました。
そんな愛すべき日本のスポーツカーですが、残念なことに盗難が絶えません。
Twitter上には日々被害報告が流れてきていて、被害者が増え続けています。日本で盗難された車は国内のヤードで解体されてコンテナに詰められて輸出されていくことが多い様で、海外では盗難車と知らずに販売されていたり、購入するユーザもいます。
今回話題になっているのはアメリカのJDMカーショップ「J-Spec Auto Sports」で、千葉県にある会社のヤードで解体され、輸出されたものが販売されているとの多くの指摘がされています。
日本で車の盗難被害を報告していたオーナーが、上記ショップのHPに掲載されているパーツを自身が所有していて盗難被害にあったものだと報告しているほか、自動車盗難情報を発信しているサイトでも、埼玉県で盗難された「ホンダ・インテグラ タイプR(DC5)」のエンジン番号・ミッション番号と同一のものが販売されていたと報告されています。
今回の騒動は既に海外の日本車ファンの間でも炎上していて、続々と指摘されている会社の情報が出てきています。
今回の炎上を受け、「J-Spec Auto Sports」は声明と謝罪を発表し、販売されている部品と車の多くが日本の違法行為に関連するサプライヤーから供給された可能性があることを認めました。
被害者の一人が既に地元警察に相談にいったようですが、残念ながら警察は動いてくれなかったと報告しています。
車というのは非常に面白く、多くの人にとってただの「移動手段」であるのに対し、一部の人にとっては愛すべき「家族」というくらい認識や熱量に差があります。
私は当然後者ですが、盗難の被害を日々目にするのは非常に心が痛くなるのと同時に、自身の車両にもいつ窃盗団の魔の手が伸びてくるのかと心が安まる日はありません。
日本の警察は非常に優秀で、時価総額1,000円の自転車でも、1,000万円を超える自動車でも同じように窃盗事件として扱い差別することはありません。
どちらも偶然見つかることがない限り、被害届は統計上で窃盗の実態として掲載する以外には積極的に動いてくれないようです。
日本は法治国家なので法律や規則に沿って活動するのは警察として正しい姿なのですが、心を痛めている被害者がこれ以上増えないように、国として何か対策を打ち出して欲しいと切に願います。
こちらの記事もオススメです!
日本の盗難車が販売されていると指摘されているアメリカの会社
https://t.co/jnnVT45YP9
— edelva R (@Edelva_noroke) May 26, 2020
これも福島ナンバーですね。
https://t.co/26s2Lb37jw
— edelva R (@Edelva_noroke) May 26, 2020
ナンプレも売られてるみたいですね
— edelva R (@Edelva_noroke) May 27, 2020
ホンダ・シビック タイプRが盗難された報告
スバル・インプレッサWRX STIが盗難された報告
解体された車体が海外サイトで販売されているのを被害者たちが報告
ホイールも同じサイトで見つけました…jspec autoという海外サイトです。
— 池谷Zooma (@zumazuma3130) May 27, 2020
同じく盗難にあった方の部品も見つかるかも知れません。 pic.twitter.com/ntK6PAcXTD
おかげさまで残念ですが自分のも見つかりました🙇https://t.co/eLMIW8zB1J pic.twitter.com/EUmcdjBbGR
— けいすけ (@keikaizu) May 26, 2020
J-Spec Auto Sportsが発表した声明と謝罪
日本語訳:お客様へ。
弊社の在庫商品の中には、盗難車の商品とリンクしている可能性があることが判明しました。私たちは、J-Spec Autoが部品や/または車両を盗む行為を容認していないことを明確にしたいと考えています。当社は世界中の信頼できる供給元から在庫を購入しており、当社の慣行が疑われるような状況が発生した場合には、間違いなく協力し、真相究明のために最善を尽くしたいと考えています。
J-Spec Autoは、この問題で影響を受けた人たちを助けるために、透明性のあるコミュニケーションラインを開きながら、事業運営を継続していきたいと考えています。弊社では、これまでと同様に在庫を購入しておりますが、もし何らかの理由で盗難品と思われるものとリンクしている場合は、心よりお詫び申し上げますとともに、可能な限りのお手伝いをさせていただきます。
我々は喜んで、故意にこれらのアクションに参加することはありませんので、これは私たちの会社の表現ではありません。私たちは、JDMの部品や車両に対する情熱とケアに誇りを持っています。悪意を持って行われている商行為には決して関与しません。
J-Spec Autoでは、サプライヤーとの話し合いを行い、弊社側で問題を監視・調査してまいります。万が一、輸入の連鎖の中で当社の価値観や商習慣に反する行為があった場合は、二度とこのような問題が繰り返されないようにしていきますのでご安心ください。
This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.