2021年8月15日夜、アフガニスタンの首都・カブールに各地を制圧した反政府武装勢力・タリバンが入り、大統領府を掌握したと報道されています。
アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領は隣国のタジキスタンへ突如出国し、住民は街から離れようと行動していて道路が大混雑し、銀行から預金を引き出そうと長蛇の列ができていて、現金が足りなくなった支店のでてきているようです。
タリバンは米軍を中心とした外国駐留軍が20年の軍事作戦を経て撤退したのを受け、一気に国内での進撃を続けて勢力範囲を拡大していきました。
アメリカではドナルド・トランプ前大統領が2020年2月時点で、2021年5月までに米軍を撤退させることでタリバンと合意していて、ジョー・バイデン大統領は2021年4月に、アメリカ同時多発テロ事件(9.11)から20年を迎える9月11日までにアフガニスタンの駐留米軍を完全撤退させると表明していました。
日本政府はアフガニスタン情勢の緊迫化を受け、カブールにある日本大使館の職員を国外に退避させる方針を8月15日に固めました。
外務省幹部はアフガニスタン全土がタリバンの支配下に入ったことを受け「20年間の努力が水の泡になる」と懸念を示しています。
駐留米軍がどれだけ抑止力になっていたかよくわかる。
日本も在日米軍基地が撤退したら他国と軍事衝突が緊迫化して戦争突入しそう。
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タリバン、アフガニスタン首都も掌握 ガニ大統領は出国
アフガニスタンで進攻を続ける反政府組織タリバンが15日夜、首都カブールに入った。それに先立ち、アシュラフ・ガニ大統領は隣国へ出国した。タリバンはカブールを攻撃して制圧するつもりはなく、平和的な権力移譲を目指すとしている。タリバンは同日夜には、首都の外で待機していた戦闘員に、市内に入るよう指示。大統領府を掌握したとしている。
女性の権利は消失か
アフガニスタン内外で懸念されている女性の扱いについては、女子が教育を受ける権利や女性が家の外で働く権利を認め、女性は頭髪を隠すヘジャブを着ければ外出は認められると述べた。タリバンが制圧した地域ではすでに、戦闘員が女子の登校を禁止したという情報があると指摘されると、それは指導部の方針と異なり、タリバンの名誉を傷つけようとする風説だと述べた。
タリバンが掌握した地域ではすでに、女性が全身を覆うブルカの着用を強制されたり、男性の付き添いなしでの外出が禁止されたりしているという。また、タリバンが強制する行動規範に違反した人たちを殴ったりむちで打ったりしているという報告もある。
参考:bbc.com
アフガンの日本大使館職員退避へ
政府はアフガニスタン情勢の緊迫化を受け、同国の首都カブールにある日本大使館の職員を国外に退避させる方針を固めた。政府関係者が15日、明らかにした。外務省幹部はアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンがカブールに進攻したことについて、事態の推移を注視する考えを示した。
参考:news.yahoo.co.jp
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