日本の自動車に対する税負担はどんどん増すばかりで、自動車の維持には結構な経済的な負担がかかってきます。古い自動車に乗っているだけで増税されてしまうと言う、物を大事にする日本の「もったいない」精神は一体どこへ飛んでいったのか不思議な制度も出来てしまいました。
新成人の車にかけられる月のコストは1万円以下というデータもあり、イギリスのEU離脱で不況に再突入してしまいそうな世界経済を考えると、今後は自動車を持たないという選択肢が多く選ばれていきそうです。
しかし、都会はそういう選択肢がとれても、田舎では車無しは考えられません。既に高齢者が収入が少なすぎて車検や任意保険・自賠責保険に未加入の自動車を運転して事故を起こした話も聞きます。
低所得者には新しい車を買う事が出来ないので必然的に古い車を大事に使っていくことになります。でも、古い車を使っていると税負担が重くなると言う意味の分からない悪循環がのできあがりです。
という事で、今回は自動車を所持するという選択肢をとった方への維持費の軽減方法をご紹介していきます。
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車の維持にかかる費用一覧
まず、自動車を購入・維持するにはどのような費用がかかってくるのか再確認していきます。
・自動車ローン(車両代金)
・税金
・車検費用
・任意保険代
・駐車場代
・メンテナンス費用
・ガソリン代
優先順位が高い順に並べてみました。
初期費用の自動車本体代金
自動車を購入する場合には初期費用として、車両本体の代金・車検費用・税金の三つがかかります。一括で現金購入する場合は維持費の項目には入りませんが、自動車ローンで購入した方は毎月の返済があるのでそれが維持費に入ってきます。
自動車税
税金は毎年4月1日に自動車を所有している人に対して「自動車税」が発生します。この税金は毎年発生していきます。
車検費用と内訳
車検費用は新車なら3年後、次回からは2年に一回車検を通す必要があります。車検は法定費用として「重量税」、「自賠責保険料」、「印紙代」が発生します。合わせて、車検の「検査手数料」が発生します。
ディーラーやガソリンスタンドで代行を頼む場合には「24ヶ月点検整備代」、「代行手数料」、「交換パーツ代」が発生します。代行業者によって料金は大きく変わりますが、3万円から10万円程度です。
任意保険
任意保険は加入義務は無い保険です。基本的に加入が強制されている自賠責保険では補えない部分の保険になっています。
全国平均で加入率が70%程度、低いところだと50%程度なので以外と入っていない人が多いです。
任意保険への加入は自由です。維持費を抑えたい方は入らないという選択肢もありだと思いますが、もし事故を起こした場合自分の過失が0%で相手が100%の場合でも相手が任意保険に加入しておらず、資産も無い場合には実質全て自己負担で修理や治療を行わなくてはならなくなってしまいます。
任意保険に加入していると相手が任意保険未加入の場合でも保証してくれる特約があることが多いのでお勧めです。
任意保険に入っていない金が無い人と事故に遭ってしまった場合は悲惨なことになるのでその辺も良く考慮して選択しましょう。
駐車場代
田舎だと無料もしくはかなり低額で利用できる場合が多いと思いますが、基本的には月極駐車場を借りて駐車する事になります。駐車場が無い方は駐車場代も毎月の維持費に入りますので気をつけましょう。
メンテナンス費用
自動車はガソリンだけ入れておけば走る物ではありません。オイル・タイヤ等の消耗品を交換したり、不具合の発生しているパーツを交換したりとメンテナンス費用がかかってきます。
メンテナンスをしないで乗っていると著しく車の寿命を縮めたり、事故の原因になるのでキチンとメンテナンスしてあげましょう。
ガソリン代
一番優先度が低いのがガソリン代です。ガソリン代は乗らなければ発生しません。しかし、ガソリン代以外の全ての維持費は乗らなくても発生します。という事で一番低い位置にガソリン代を設定してみました。
自動車の維持費を節約する方法
基本的な維持費の内訳を理解できたと思うので、次はこの維持費を節約していく方法をご紹介していきます。
自動車保険を見直して維持費を節約する
任意保険に加入していない方には関係ありませんが、加入している方で車両保険にも入っている場合は年間の保険料が10万円以上という方も多いと思います。
毎月の維持費の中でも結構なウェイトを占める任意保険ですが、毎年同じ保険会社で自動更新するよりも一括見積もりサイトで無料見積もりを出して同じ条件でも安く契約できる保険会社と契約しましょう。
代理店型から通販型に切り替えるだけで年間約25,000円の節約になるケースも少なくない様なので、是非無料の一括見積もりを活用して節約してみましょう。自動車保険一括無料見積もりで50,000円以上安くなった人も居るようです。
引っ越しの一括見積もりは多くの電話がかかってきましたが、自動車保険の一括見積もりは一回も電話がかかってきたことは無いので安心して利用してみて下さい。後日はがきとメールが届くぐらいです。自動車保険の切替にに迷ったら一度試してみて下さい。
車の燃費を向上させてガソリン代を節約する方法
三菱の燃費偽装等で最近燃費に関する話題も多いですが、やっぱり燃費は良ければ良いほど維持費が安くなるのでガソリン代の節約はお勧めです。
車というか機械は使えば使うほどコンディションが悪くなって性能が落ちていきます。車の燃費も同じで乗ったり時間がたてばたつほど燃費性能が落ちていきます。
落ちてしまうのは仕方が無いので、どうやってマイナスを0に戻すかを考えます。ここでどれだけ車の整備状況が良いかが関わってきます。
タイヤの空気圧が低い。オイル交換がされていない。ブレーキを引きづっている。様々な整備不良がありますが、キチンと整備してあげることによって車の性能低下を防ぎやすくなります。
また、車を倉庫のように荷物を積んでいる方が居ますがあれは著しく燃費性能を低下させます。車は軽ければ軽いほど燃費性能が良くなるので、一度必要な荷物と不必要な荷物を整理して見直してみましょう。
これから夏なのでエアコンの使い方も見直しておくと更に燃費は向上しそうです。
メンテナンスコストが安い自動車に乗って維持費を節約する
自動車も全て同じメンテナンスコストではありません。
メーカーや車種によって大きくメンテナンスコストは変わりますので、維持費を下げるという目的であればメンテナンスコストが低いメーカーの車を購入して節約するのも手です。
メーカー事のメンテナンスコストについてまとめた記事があるので参考にしてみて下さい。
車検や整備を自分でやって維持費を節約する方法
車検も整備も費用の大きな割合は人件費なので、可能な限り自分で行ってしまうと大きな維持費の節約になります。
車検費用については上記に記載したように車種や業者によって3万円から10万円程度の手数料がかかっています。これを自分で行ってしまえば、そのぶん節約になります。
整備についてもオイルはペール缶で購入してしまった方が単価が安くなりますし、オイル交換や日々の整備は自分で行ってしまうと大幅に節約が可能です。
2年ベースで考えると普通に乗っている人であれば15万円程度安くなる気がします。走行距離や車種によって大きく異なりますが、節約になる事は間違いないでしょう。
自分が使わないときに他人にシェア(貸す)して維持費の足しにする方法
これは節約では無く、利益を出してその利益を足しにして維持費を軽減する方法です。
最近はカーシェアが流行っていて、様々な会社が行っていますが実は個人でもカーシェアが可能なサービスがあります。
現在一番有名な個人のカーシェアサービスはAnyca(エニカ)というサービスです。
自分が使っていない時間に車を貸し出すと、レンタル費用をもらう事が出来るので毎月の維持費を軽減するどころか上手く利用すれば利益を生んでお小遣いの足しにすることも可能です。
週末しか車を利用しない場合や、ほとんど利用しない自動車オーナーの場合はこのようなサービスを上手く活用して維持費の負担軽減に役立てて頂ければと思います。
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