若者を中心に着用者が多い「ウレタンマスク」ですが、昨年末にマスク素材ごとに飛沫防止効果のシミュレーション結果が発表され、ウレタンマスクは吐き出し飛沫量が約50%、吸込飛沫量は約30~40%しかカットできないことが判明し話題になりました。
この結果が発表されて、ただの板である「フェイスシールド」「マウスガード」はマスクの代用にはならないことや、多くの人が着用しているウレタンマスクも不織布マスクと比較すると非常に性能が劣ることが判明し、ウレタンマスク着用者に絡んでくる人まで現れると報じられていました。
そんな中PC上のシミュレーションではなく、実際にマスク素材毎に粒子除去性能の実験を西村秀一医師が行い、ウレタンマスクの衝撃の粒子除去性能が明らかになりました。
実験によると、5um以上の粒子の除去性能では、不織布マスクが99.1%の除去率、ウレタンマスクが8.2%の除去率で、一番小さい0.3~0.5umの粒子では、不織布マスクが90.8%の除去率、ウレタンマスクは0.9%の除去率となり、ウレタンマスクにほぼ効果が無いことがわかりました。
ウレタンマスクの上に不織布マスクをつける二重マスクについて、西村秀一医師は「構わないと思います」と答えているので、不織布マスクでは肌がかぶれてしまうユーザも安心して2重マスクで不織布マスクを着用できるのではないでしょうか。
西村秀一医師はこの実験結果に対し「もしかしたらこれが、若者たちの間の感染が多い理由の1つになっているのかもしれない」「ウレタンマスクを寒さ対策とか、すっぴん隠しの目的で使うことには異論ありません」とコメントしています。
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マスク素材別の粒子除去性能
マスク素材別の飛沫防止効果のシミュレーション結果
参考:tut.ac.jp
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